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活動報告の詳細
11月23日 札幌映画サークル60周年企画『瞽女GOZE』上映と瞽女唄演奏会は無事終了しました。
2023.11.23
たくさんのご来場をいただき、60周年企画・映画『瞽女GOZE』上映と瞽女唄演奏会は成功裡に終了しました。ありがとうございました。

▪午前の部/開場 10:00 [映画] 10:30〜12:30
           [瞽女唄]12:50〜13:50
▪午後の部/開場 14:30 [映画] 15:00〜17:00
           [瞽女唄]17:20〜18:20

 このたび札幌映画サークルでは創立60周年企画として標記のように特別上映会を行うことになりました。
 映画『瞽女GOZE』(ごぜ)は2019年に作られた日本映画です。監督は『ベースボールキッズ』(2003年)などの瀧澤正治。作品は「最後の瞽女」と呼ばれた小林ハルさんの波乱の半生を通して”障害”の有無に関係なく、生きることの普遍的な意味を問いかけるものです。
 
 当日は映画上映に引き続いて小林ハルさんに師事し、最後の弟子として瞽女唄を伝承する萱森直子さんの生演奏も行います。
 映画はUDキャストによる音声解説付きの上映として、視覚障害者にもともに楽しんでいただける企画となっています。 
 私たちは映画愛好者として、そして良質な観客であること目指して60年、活動を続けてきました。これも周りの皆さんのご協力、ご支援の賜物です。今回の映画を鑑賞された観客の皆様一人ひとりに何かを考えていただく機会になればと願っております。瞽女唄の生演奏も加えた、歴史と文化、民衆芸術が香り立つイベントです。
 会場は札幌共済ホール(北4西1北農ビル6F)
 料金は一般前売3000円(当日3500円)、会員料金2500円で市内プレイガイドで取り扱っています。
 主管:一馬力 共催:札幌映画サークル
 問い合わせは09089006699(岡村)か07035206606(高橋)まで
 

映画『瞽女GOZE』
 映画『瞽女GOZE』(2019年製作/109分/瀧澤正治監督)は三味線を奏で、語り物などを歌いながら、各地を門付けして歩く、盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)に題材をとり、国の無形文化財保持者でもある最後の瞽女、故・小林ハルさんの半生を描いた人間ドラマです。
 生後3カ月で失明したハルは2歳の時に父と死別し、盲目のために7歳で瞽女に。ハルが瞽女になると、それまではやさしかった母のトメは、心を鬼にしてハルを厳しくしつける。それは、母親が子を思う愛情の深さだった。そんな母親のやさしさに気付かぬまま、ハルは8歳でフジ親方とともに初めての巡業の旅に出る。瞽女として過酷な人生を歩んだハルは、意地悪なフジ親方からは瞽女として生き抜く力を、サワ親方からは瞽女の心を授かり、一人前の瞽女として成長していく姿を描いています。
 成年期のハル役で主演を務めた吉本実憂は2020年、第30回日本映画批評家大賞新人女優賞を受賞。瀧澤正治監督は2021年6月第23回ハンブルクの日本映画祭で映画祭の最高の映画に対する観客賞を受賞しました。
瞽女唄演奏者・萱森直子さん
 萱森直子さんは「最後の瞽女」小林ハルさんに師事し、最後の弟子となりました。「かつての瞽女の芸を風土や精神性とともに再現できる現代にまれな唄い手」として高い評価を得ています。映画鑑賞とともに、ぜひ瞽女唄が作り上げる濃密な時間を体感していただけたらと思います。
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