8月30日『はだしのゲン』上映決定‼
2025.08.30
被爆80年、戦後80年の今年、平和への思いをあらたに『はだしのゲン』(1976年・実写版)を上映いたします。上映後には被爆2世で北海道被爆者協会の代表理事である川去裕子さんの講演もいただきます。多数ご来場ください。
上映は8月30日(土) 札幌エルプラザ3階ホール(北8条西3丁目)
開場各回30分前
@上映時間10:30〜12:20 アフタートーク・川去裕子さん12:25〜13:00
A上映時間14:00〜15:50 アフタートーク・川去裕子さん15:55〜16:30
B上映時間17:00〜18:50 (2回目のアフタートークからの入場可)
※満席の場合は当日券の販売はしません
料金 前売1.000円 当日1.300円 60歳以上当日1.000円 高校生以下500円
事前予約されると当日前売料金で鑑賞できます。
予約は080‐1892‐3299(奥田)かメールsapporokinema@yahoo.co.jpまで。
主催:札幌映画サークル 共催:全国障害者問題研究会北海道支部
後援:札幌市/北海道被爆者連絡センター(前)北海道被爆者協会
◇解 説
わんぱく少年ゲンの姿を生き生きと描き、戦争のむごさ、恐ろしさを、まざまざと刻み付けておおきな反響を呼び起こした中沢啓治原作の劇画「はだしのゲン」の実写映画版。
今作を第一部とし、『はだしのゲン2 涙の爆発』(1977)、『はだしのゲン3 ヒロシマのたたかい』(1980)の三部作がある。
◇物 語
わんぱく盛りの中岡元(ゲン)は、国民学校2年生の男の子。
いつも弟の進次を従えて、憎めない悪童ぶりを思う存分に発揮していた。
一九四五年(昭和20年)4月、太平洋戦争も終わりのころ、広島市は昼間からB29爆撃機の空襲にさらされていた。
ゲンの父は戦争に批判的で、五人の子どもたちと母の君江は、町内の人々から非国民とののしられながら、苦しい生活にじっと耐えていた。ゲンは学校で意地悪され、姉の英子も泥棒扱いされる始末。
長男の浩二は、こうした妹たちや弟たちの屈辱を見るに見かねて、両親が止めるのも聞かず、自ら予科練に志願、海軍航空隊に身を投じていった。
一九四五年(昭和20年)8月6日、午前8時15分。B29爆撃機が上空に現れた瞬間、まるで太陽がまるごと落ちたような強烈な光と大爆発が起こり、巨大なキノコ雲がいっきに広がった。
ちょうど塀の陰にいたゲンは運良く助かったが、町は猛火と黒煙に包まれ、その姿を一変させていた。
焼けただれた町の中を夢中で家に駆け戻ったゲンが観たのは、爆風で倒れた家の下敷きになって動けない父の大吉、英子、進次の姿だった。父と姉、弟を失った一週間後、ゲンにも、被爆症状があらわれた。
一九四五年(昭和20年)8月15日敗戦。廃墟になった町を、住むところと食料を求めてゲンと母の君江がリヤカーを引いていく。
広島市出身の被爆二世。大学から札幌市に来て現在、南区に住む。父一家は広島市で被爆。当時13歳の伯母は6日後に亡くなる。
父が遺した日記をもとに、家族の被爆体験と二世としての思いを語っている。現在、被爆二世プラスの会会長。学生時代に『はだしのゲン』に大きな感銘を受ける。