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活動報告の詳細
“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009”を開催します。 (ver. 9) 【終了しました】
2011.02.26
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<3月11日に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆さん、そのご家族の方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧復興をお祈りしています。>


【画像の印刷や表示をしていただくと、“前売り料金”で鑑賞出来る“Web限定”のEクーポンのURLを上映日程の部分に掲載していますので、どうぞご利用ください】


【緊急!・・・この上映会案内記事の最下段に、“ワークショップ”開催をお知らせしています】


札幌映画サークルは、2011年4月16・17日(土・日)の2日間、2011年第2回目の上映会として、“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009”と題した北海道初上映となる4本のポーランド映画を上映します。

今回の上映企画は、“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009実行委員会”(日本ポーランド友好協会、札幌映画サークル)が主催します。


“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009”


音楽と歴史の国
戦火と受難を越えて
現代(いま)を見つめる眼差し


【上映作品】

☆ 『ぜったいにダメ!/Nigdy W Życiu!』(2004年 / リシャルト・ザトルスキ監督 / 100分)

☆ 『裏面/Rewers』(2009年 / ボリス・ランコシュ監督 / 96分)

☆ 『救世主広場/Plac Zbawiciela』(2006年 / ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ監督 / 105分)

☆ 『あなた、嘘をつかないで/Nie Kłam, Kochanie』(2008年 / ピョトル・ヴァレシニャック監督 / 100分)


上映会の両日、駐日ポーランド共和国大使館一等書記官のラデック・ティシュキェヴィッチさんの挨拶があります。
(挨拶の時間は、下記上映日程をご覧下さい)


上映日程
【上映日】
  2011年4月16・17日(土・日)

【会場】
  北海道大学学術交流会館・2階講堂 (札幌市北区北8条西5丁目)
      →北大正面を入って左側の建物 (一部情報では、当初、“1階小講堂”としていましたが、会場が変更になっています)

【上映時間】 開場時間 10:30
 <4/16>
  11:00〜12:40 『ぜったいにダメ!』
  12:45〜13:00 “ラデックさん挨拶”
  13:20〜15:00 『裏面』
  15:20〜17:10 『救世主広場』
  17:30〜19:10 『あなた、嘘をつかないで』

 <4/17>
  11:00〜12:50 『救世主広場』
  13:10〜14:50 『あなた、嘘をつかないで』
  14:55〜15:10 “ラデックさん挨拶”
  15:30〜17:10 『裏面』
  17:30〜19:10 『ぜったいにダメ!』
 
【鑑賞料金】
  前売り(一般) 1,000円 (当日1,200円)
  シニア     1,000円 (前売り・当日共)
  学生      500円 (当日のみ)
  札幌映画サークル会員 1本無料

※北大生協、市内プレイガイド(4プラ、大丸藤井、道新プレイガイド)で前売り券を発売中!

【sapporocinema e-coupon】
http://sapporocinema.net/album_image_a.php?RID=8&ID=3973


主催・・・、“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009実行委員会”(日本ポーランド友好協会、札幌映画サークル

協賛・・・駐日ポーランド共和国大使館

後援・・・札幌市、札幌市教育委員会


【ご予約・お問い合わせ】
 札幌映画サークル (Tel & Fax 011-747-7314、Eメール sapporocinema@yahoo.co.jp)

作品紹介その1 『ぜったいにダメ!』
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☆ 『ぜったいにダメ!/Nigdy W Życiu!』
(2004年 / リシャルト・ザトルスキ監督 / 100分)

ユディタは婦人雑誌の人生相談の人気回答者。実業家の夫、15歳の娘とワルシャワで幸福な家庭を築いていましたが、夫に別離を宣告されてしまいます。
彼女は郊外に家を建て娘と二人暮らしを始めると、彼女の前に二人の男性が現れます。
人気女性作家グロホラの原作をラブ・コメに定評ある女性脚本家ウェブコフスカが脚色し、映画は大ヒットしました。

作品紹介その2 『裏面』
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☆ 『裏面/Rewers』
(2009年 / ボリス・ランコシュ監督 / 96分)

2009年度ポーランド劇映画祭グランプリ受賞作品。
1952年のワルシャワ。30歳のサビナは文芸出版局の詩編集部に勤務。祖母、母と女性ばかりの三人暮らし、画家の弟は、同じアパートの階上にアトリエを構えて住んでいます。
母と祖母は、サビナの結婚相手を見つけようと必死で、ある
晩、非行少年に絡まれたところをダンディなブロニスワフ
に救われます。
母の後押しもあって深い関係になると、男は正体を打ち明け、サビナに「協力」を命じるのでした。仰天した彼女は、大胆な行動に出ます・・・。
スターリン時代をブラック・コメディ風に描いた快作です。

作品紹介その3 『救世主広場』
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☆ 『救世主広場/Plac Zbawiciela』
(2006年 / ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ監督 / 105分)

2006 年度ポーランド劇映画祭グランプリ受賞作品。
『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』のクラウゼ監督が妻と共同監督しました。
建築中のマンションを購入した若い夫婦バルテクとベアタが、完成を待つ間、2人の幼い息子とともに、夫の母親テレサのもとに仮住まいします。
ところが、宅地造成業者が倒産し、新居も投資した大金も失われてしまいます。
地方出身のベアタと都市出身のテレサの対立、優柔不断なバルテク。
一家はやがてギリシャ悲劇『メディア』を思わせる悲劇的結末へ突き進みますが・・・。

作品紹介その4 『あなた、嘘をつかないで』
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☆ 『あなた、嘘をつかないで/Nie Kłam, Kochanie』
(2008年 / ピョトル・ヴァレシニャック監督 / 100分)

『ぜったいにダメ!』の脚本家による書き下ろし。
旧家出身で恋人複数のお調子者マルチンは失職してピンチ。
富豪で独身の伯母の財産を当てにするが、結婚が譲渡の条件だ。
彼は出入りの女性造園師アニャに企みを持ちかけます。彼女は花と会話するロマンチストだが、二人で古都クラクフを訪ねることに・・・。

“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009”へのお誘い
映画ファンが“ポーランド”で思い浮かべるのは、『灰とダイヤモンド/Popiół I Diament』(1958)のアンジェイ・ワイダ、『水の中のナイフ/Nóz W Wodzie』(1962)のロマン・ポランスキー、『殺人に関する短いフィルム/Krótki Film O Zabijaniu』(1988)のクシシュトフ・キェシロフスキといった名監督たちでしょうか。
その後も米・仏での活躍や、ポーランドに残って2009年暮に『カティンの森/Katyń』(2007)を発表したワイダ監督が話題になりましたが、彼らに続く次世代は育っているのか、誰がどんな映画を作っているのか、よく知られてはいません。
日本公開作品が少なすぎたのです。レベルの高い作品が続々生まれているのに残念なことです。

私たちは、文化の紹介に力を入れている同国大使館の協賛により、札幌・道内の皆さまに道内未公開の劇映画4本を一挙に見ていただくことになりました。
貴重な機会ですので、ぜひお誘い合わせの上ご来場ください。

また、今年秋にも過去の名作などを含む上映会を考えていますので、どうぞご期待ください。

ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009 実行委員長
佐光 伸一(北海道ポーランド文化協会)

ワークショップを開催します。
札幌映画サークルは、2011年4月16・17日に開催する“ポーランド現代映画セレクション 2004 - 2009”の関連イベントとして、ヴァルデマル・チェホフスキ監督を講師にお迎えしてワークショップを開催します。
尚、事前申し込み・費用共不要ですので、開催当日、直接会場にお越しください。

【開催日時】
2011年4月15日(金)、午後5時30分〜 (午後8時終了予定)

【開催場所】
かでる2・7(510号室)

【中心テーマ】
“被写体”と撮影者の関係について

【講師】
ヴァルデマル・チェホフスキ監督

1952生まれのポーランド人、58歳。ポーランド映画界のリーダーの一人。

1973年カトヴィツェ美術高等学校卒、1974年カルウォヴィッチ記念国立音楽学校ピアノ科卒、1980年国立ウッチ映画・テレビ・演劇大学の撮影・テレビ番組制作科卒。

映画大学卒業後、ドキュメンタリー映画監督としてフリーで活動。ポーランドをはじめヨーロッパ、アジア各地を旅し、各地域の伝統・民族文化を研究。30年間に亘りテレビ局、民族学博物館、アジア・太平洋博物館、ポーランド科学アカデミー(PAN)をはじめとする研究、教育機関との協力のもと、ドキュメンタリー映画制作に携わる。

多数の環境、文化プロジェクトを企画。インターネット上のドキュメンタリー映画サイト< www.procinema.pl >を開設。

ウッチ出身、在住の映画人、映画監督およびポーランド、ヨーロッパの文化人を多数会員とするプロシネマ協会会長。ウッチ県代表との協力のもと市民ローカル・テレビ構想に取り組む。

2002年『小さな故郷 スタビェンシュチズナ』プロジェクト‐文化普及並びに地域社会の発展に対する功績により文化大臣賞(一等)受賞。2009年ポーランド無形文化遺産保護財団代表。(※詳しい業績は当日お配りします)


“ポーランド映像作家が 見た、撮った大震災”

ワークショップの冒頭、チェホフスキ監督が来札直前に東日本大震災の被災地に入り、撮影した未編集のテープの一部を披露し、その印象、惨禍に対峙する映像作家の心などを語ります。
続いて、自作ドキュメンタリー映画『ヴィンツェンスの足跡を追って』(57分)を上映した上で、質問に答えながら解説、指導を行います。

参加予定者は札幌の若手映像作家や志望者、映画ファン、実行委団体の有志たち。自作品を持ち込む参加者には直接アドバイスも行います。監督は1年前にも取材のため来道され、北海道大学でワークショップを開きました。

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