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活動報告の詳細
8/03・04 新藤兼人監督追悼上映会“百歳の遺言”を開催します。(クーポンに関してのお詫び付き) (ver. 2) 【終了しました】
2012.06.25
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【“ネット・クーポン”に関してのお詫び】
近日中にネット・クーポンを掲載するという予告をしていましたが、事情により掲載することが出来ませんでした。次善の策として、このトップページを印刷または画面表示された時に、前売り料金でご入場していただくことにしますので、よろしくお願いします】


札幌映画サークルは、2012年8月3・4日(金・土)の2日間、札幌プラザ2・5(2F)において、去る5月29日に逝去した新藤兼人監督(享年100歳)の追悼上映会“百歳の遺言”を開催します。

新藤監督の代表作となっている『裸の島』(1960)と『午後の遺言状』(1995)、そして、遺作となった『一枚のハガキ』(2011)の3本を上映します。


『一枚のハガキ』
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『一枚のハガキ』


“皆のぶんまで 生きていこう”


2011年/日本映画/カラー/ビスタサイズ/115分/近代映画協会


監督・脚本・原作・・・新藤兼人/プロデューサー・・・新藤次郎/音楽・・・林光/撮影・・・林雅彦/編集・・・渡辺行夫/照明・・・山下博、永田英則/美術・・・金勝浩一/録音・・・尾崎聡/ラインプロデューサー・・・岩谷浩


出演・・・豊川悦司(松山啓太)、大竹しのぶ(森川友子)、六平直政(森川定造)、大杉漣(泉屋吉五郎)、柄本明(森川勇吉)、倍賞美津子(森川チヨ)、津川雅彦(松山啓太の叔父・利ヱ門)、他


“戦争がすべてを奪った。
   戦争が人生を狂わせた。
      それでも命がある限り、人は強く生きていく”


<新藤兼人、映画人生最後にして最高の傑作>


新藤兼人監督が自らの戦争体験を基に描いた感動の人間ドラマ。

終戦間際に招集された兵士100名のうち94名が戦死し、残った6名の内のある男性に焦点を絞り、彼自身と戦死した友人の家族の崩壊と再生への道のりを綴ります。


* 第85回(2011年)キネマ旬報ベスト10 日本映画部門第1位/作品賞
* 第54回(2011年)ブルーリボン賞 監督賞
* 第66回(2011年)毎日映画コンクール 日本映画大賞/脚本賞/美術賞/音楽賞/録音賞
* 2011年札幌映画サークル“Best 10 Cinemas in Sapporo 2011” 日本映画部門第3位

『裸の島』
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『裸の島』


“島には水がない__”


1960年/日本映画/モノクロ/ビスタサイズ/95分/近代映画協会


製作・・・松浦栄策、新藤兼人/監督・脚本・・・新藤兼人/撮影・・・黒田清己/音楽・・・林光


出演・・・乙羽信子(妻・トヨ)、殿山泰司(夫・千太)、田中伸二(長男・太郎)、堀本正紀(次男・次郎)、協力出演・・・笹島小学校生徒、尾道放送劇団・千葉雅子、鷲浦安楽寺住職


この映画には、セリフが一言もありません。

“映画詩”を作りたいという作者の意欲が映画に新しい形式を生み出しました。

人間の生きていく厳しさを感動的に描いて、国内はもとより国外の数々の賞を受賞し、世界64ヵ国に輸出された日本映画の名作のひとつです。

製作資金がなく、近代映画協会の解散記念作品にとキャスト2人・スタッフ11人で瀬戸内海ロケを敢行。
撮影期間1ヵ月でこの映画をわずか500万円の予算で作り上げました。
これにより、限られた観客を相手に、極端に低い製作費で優れた作品を撮ることが可能であることを示し、大会社の資本制約から離れる事で自由な映画表現と制作ができる事を証明しました。


* 第2回(1961年)モスクワ国際映画祭 最優秀作品賞
* メルボルン国際映画祭 グランプリ
* 第34回(1960年)キネマ旬報ベスト10 日本映画部門第6位
『午後の遺言状』
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『午後の遺言状』


“人は 生きているかぎり 生きぬきたい”


1995年/日本映画/カラー/ビスタサイズ/112分/近代映画協会



監督・脚本・・・新藤兼人/製作・・・新藤次郎/製作総指揮・・・溝上潔、井端康夫/音楽・・・林光/撮影・・・三宅義行/編集・・・渡辺行夫


出演・・・杉村春子(森本蓉子)、乙羽信子(柳川豊子)、朝霧鏡子(牛国登美江)、観世栄夫(牛国藤八郎)、他


人間の老いと死、または生に関するさまざまな話題を描いた重いテーマの作品ですが、ユーモアのある会話や軽妙なストーリー展開によって、深刻にならずに観ることが出来ます。

余命を知らされて撮影に臨んでいた乙羽信子の最後の場面の行動は、心に響く彼女からのメッセージになっています。

この作品は、新藤兼人監督の妻である乙羽信子の遺作です。


* 第69回(1995年)キネマ旬報ベスト10 日本映画部門第1位/監督賞/主演女優賞(杉村春子)/助演女優賞(乙羽信子)
* 第50回(1995年)毎日映画コンクール 日本映画大賞/監督賞/主演女優賞(杉村春子)/特別賞(乙羽信子)
* 第38回ブルーリボン賞 作品賞
* 1995年札幌映画サークル“Best 10 Cinemas in Sapporo 1995” 日本映画部門第4位

上映日程
【会場】
札幌プラザ2・5(2階) (札幌市中央区狸小路5丁目 旧・東宝プラザ)


【上映時間】 * 開場は各上映開始の15分前(完全入替制)
8月3日(金)
『裸の島』
  1)10:00〜11:35、 2)14:30〜16:05、 3)19:00〜20:35
『一枚のハガキ』
  1)12:00〜13:55、 2)16:30〜18:25

8月4日(土)
『午後の遺言状』
  1)10:00〜11:52、 2)15:00〜16:52
『一枚のハガキ』
  1)12:30〜14:25、 2)17:30〜19:25

* 1作品ごと完全入替制(満席の場合、入場券をお持ちの方、ご予約をされた方でも、ご入場出来ない場合もありますので、ご了承ください)

【鑑賞料金】
大人・前売り 1000円 (当日1500円)
シニア(60歳以上) 1000円 (前売り・当日共)
札幌映画サークル会員 1本無料
* 前売り券は、市内プレイガイド(大丸藤井、道新、教文)で7月2日から発売予定!!
(近日、このHPに前売り料金でご鑑賞出来る“ネット・クーポン”を掲載します)

【主催】
新藤兼人追悼上映会
  (事務局・・・札幌映画サークル、(株)プリズム)

【ご予約・お問い合わせ】
(株プリズム映画事業部 Tel 011-252-3828


新藤兼人監督のプロフィル
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新藤兼人(本名・・・新藤兼登) しんどうかねと


1912年4月22日、広島県佐伯郡石内村(現・広島市佐伯区五日市町)生まれ、2012年5月29日逝去(享年100歳)

映画監督、脚本家、近代映画協会会長

一貫して人間の内面をテーマとした作品づくりに当たり、数多くの名作・話題作がある。
その根底にある人間に対する深い信頼と愛情で,多くの人々に幅広い共感を得ている。

1951年、『愛妻物語』で監督デビュー。

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