11/09〜10 恒例となっている“日本映画名作祭2012”を開催します。 (ver. 5) 【終了しました】
2012.09.29
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札幌映画サークルは、2012年11月9日(金)〜10日(土)の2日間、札幌市生涯学習総合センター“ちえりあ”1Fホールにおいて、恒例の“日本映画名作祭2012”を開催し、日本映画の名作を上映します。
(すべて35mmプリントで上映 →一部の音声トラックが劣化しています。お聴き苦しいことをご了承ください)
2012年は、“山口百恵、松田聖子、原田知世、宮沢りえ――時代を彩るアイドルたちのみずみずしい魅力”をテーマに次の4本を上映します。
☆ 『伊豆の踊子』 (1974/東宝=ホリプロ)
☆ 『野菊の墓』 (1981/東映=サンミュージック)
☆ 『時をかける少女』 (1983/角川春樹事務所)
☆ 『ぼくらの七日間戦争』 (1988/角川春樹事務所)
上映する各作品の紹介は、下記に掲載してある“日本映画名作祭2012 作品紹介・その1〜4”に掲載しています。
そして、札幌映画サークルでは、“日本映画名作祭2012”の上映と共に、札幌市出身の菅原比呂志監督(『ぼくらの七日間戦争』)による“札幌から世界へ 映画青年の大志”と題したトーク・イベントも併せて開催します。
(入場券半券をお持ちの方は、無料で聴くことが出来ます)
平成24年度優秀映画鑑賞推進事業
“日本映画名作祭2012 時代を彩るアイドルたちのみずみずしい魅力”
『 伊 豆 の 踊 子 』/『 野 菊 の 墓 』/ 『 時 を か け る 少 女 』/『 ぼ く ら の 七 日 間 戦 争 』
【会場】
札幌市生涯学習総合センター“ちえりあ”1Fホール
(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10)
【上映時間】 開場時間は上映開始の各15〜20分前
11月09日(金)
10:30〜11:52 「伊豆の踊子」
13:00〜14:31 「野菊の墓」
15:00〜16:34 「ぼくらの七日間戦争」
16:50〜17:50 “菅原比呂志監督トーク”
18:30〜20:14 「時をかける少女」
11月10日(土)
10:30〜12:14 「時をかける少女」
13:00〜14:34 「ぼくらの七日間戦争」
14:50〜15:50 “菅原比呂志監督トーク”
16:20〜17:51 「野菊の墓」
18:30〜19:52 「伊豆の踊子」
【鑑賞料金】
1作品・・・500円
(1作品ごとの完全入替制→続けてご覧になる場合も一度退席していただきます)
【前売り券販売】
ちえりあ1Fメディアプラザ、くすみ書房(大谷地)、大丸藤井、道新、教文の各プレイガイドで9/01より発売!
(札幌映画サークルで予約も受付中→Tel・Fax・Eメール)
前売り券・当日券とも料金は同じですが、前売り券をお持ちの方の入場を優先とさせていただきます。 (お席は自由席です)
【主催】
優秀映画鑑賞推進事業実行委員会、(財)札幌市生涯学習振興財団、札幌映画サークル、文化庁、東京国立近代美術館フィルムセンター
【後援】
札幌市、札幌市教育委員会
【特別協力】
(社)日本映画製作者連盟、全国興業生活衛生同業組合連合会
【主管】
(財)札幌市生涯学習振興財団、札幌映画サークル
【協賛】
(株)衛星劇場
【協力】
(株)オーエムシー
【事務局】
(財)札幌市生涯学習振興財団(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10 札幌市生涯学習総合センター1F Tel:011-671-3425)
【お問い合わせ】
札幌映画サークル (札幌市北区北6条西6丁目 第1山崎ビル1F) Tel:011-747-7314 * 留守番電話対応のため折り返しご連絡します
【お願い】
“ちえりあ”には、公共交通機関をご利用の上、ご来場ください。また、ホール内が冷え込んでいる場合がありますので、暖かい服装でお越しくださるようお願いします。
当日券の発売もありますが、前売り入場券をお持ちの方を優先入場させていただきます。
満席の場合、入場券をお持ちの場合でも、ご入場いただけない場合がありますので、ご了承ください。
ご購入後の変更・返金は一切いたしません。
入場券の再発行はいたしません。
“日本映画名作祭2012 作品紹介その1” 『伊豆の踊子』
平成24年度優秀映画鑑賞推進事業
“日本映画名作祭2012 時代を彩るアイドルたちのみずみずしい魅力”
☆ 『 伊 豆 の 踊 子 』 【1974年12月28日封切り】
1974年/東宝映画=ホリプロ/カラー/シネマスコープ/82分
西河克己監督作品/原作・・・川端康成/企画・・・吉田進、高村賢治/脚本・・・若杉光夫/製作・・・堀威夫、笹井英男、撮影・・・萩原憲治/照明・・・高島正博/録音・・・木村暎二/音楽・・・高田弘/美術・・・佐谷晃能/編集・・・鈴木晄/舞踊振付・・・藤間貴与志/主題歌・・・山口百恵/ナレーター・・・宇野重吉
出演・・・山口百恵(かおる)、三浦友和(川島)、中山仁(栄吉)、佐藤友美(千代子)、一の宮敦子(のぶ)、四方正美(百合子)、石川さゆり(おきみ)、宗方奈美(よし子)、江戸家猫八(島屋)、鈴木ヒロミツ(福田屋の板前)、浦辺粂子(茶屋の老婆)、他
青春小説の名作として知られる川端康成の同名小説の映画化作品。
田中絹代と大日方伝が主演した、五所平之助監督の松竹作品(1933年)を第1回として、これまでに全部で6回映画化されています。
踊り子を演じたのは、美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子らで、いずれもその時代の青春スターたちでした。
本作の特徴は、五所作品と同じく、旅芸人たちの社会的な位置を明確にしている点にあります。
その視点は、ラストの印象的なストップ・モーションからも見てとることができるでしょう。
西河克己監督にとっては、1963年の吉永小百合主演作品に次いで2度目の映画化でした。
山口百恵は、1970年代のアイドル歌手で、絶大な人気を誇っていました。相手役となる一高生役は公募され、まだ無名だった三浦友和が抜擢されました。
この後2人は、“百恵=友和”のゴールデン・コンビとして、12本の作品で共演し、数々のヒット作を放ち、1970年代青春映画に大きな足跡を残しましたが、1980年に結婚。山口百恵は芸能界を引退しました。
【上映時間】
11月09日(金) 10:30〜11:52
11月10日(土) 18:30〜19:52
“日本映画名作祭2012 作品紹介その2” 『野菊の墓』
平成24年度優秀映画鑑賞推進事業
“日本映画名作祭2012 時代を彩るアイドルたちのみずみずしい魅力”
☆ 『 野 菊 の 墓 』 【1981年8月8日封切り】
1981年/東映=サンミュージック/カラー/ビスタサイズ/91分
澤井信一郎監督作品/原作・・・伊藤左千夫/脚本・・・宮内婦貴子/製作・・・高岩淡、相澤秀禎/撮影・・・梅谷茂/録音・・・林鉱一/音楽・・・菊池俊輔/美術・・・桑名忠之/編集・・・西東清明/主題歌・・・松田聖子
出演・・・松田聖子(民子)、桑原正(政夫)、島田正吾(巡礼の老人)、加藤治子(斉藤きく)、村井国夫(長男・喜一郎)、赤座美代子(妻・初子)、樹木希林(お増)、湯原昌幸(常吉)、丹波哲郎(斉藤豪三郎)、愛川欽也(戸村新吉)、白川和子(妻・せい)、他
歌人として知られる伊藤左千夫の原作小説を、詩情豊かに描いた澤井信一郎監督の第1回監督作品。
旧家のいとこ同士である民子と政夫、若い二人のほのかな恋と周囲の無理解による別れ、そして、民子の死と続く哀切なこの物語は、1955年に木下恵介監督が回想形式に工夫をこらしたユニークな手法で映画化した『野菊の如き君なりき』が有名です。
本作は、その3回目の映画化ですが、澤井監督は当時人気絶頂の松田聖子から“アイドル歌手”の雰囲気を見事にぬぐいさり、彼女の素顔の魅力を導き出しています。
新人とは思えぬ円熟した演出力は、黙って嫁いでいく民子に無言で花を捧げる政夫という、いわば運命を受け入れる二人の姿をとらえた印象的な場面にもあらわれています。
マキノ雅弘監督の助監督を長くつとめ、情緒を重んじた巧みな演出には定評があります。
【上映時間】
11月09日(金) 13:00〜14:31
11月10日(土) 16:20〜17:51
“日本映画名作祭2012 作品紹介その3” 『時をかける少女』
平成24年度優秀映画鑑賞推進事業
“日本映画名作祭2012 時代を彩るアイドルたちのみずみずしい魅力”
☆ 『 時 を か け る 少 女 』 【1983年7月16日封切り】
1983年/角川春樹事務所/カラー/ビスタサイズ/104分
大林宣彦監督作品/原作・・・筒井康隆/脚本・・・剣持亘、筒井康隆/製作・・・角川春樹/プロデューサー・・・山田順彦、大林恭子/撮影・・・阪本善尚/照明・・・渡辺昭夫/録音・・・稲村和巳/音楽監督・・・松任谷正隆/美術デザイン・・・薩谷和夫/編集・・・大林宣彦/主題歌・・・原田知世
出演・・・原田知世(芳山和子)、高柳良一(深町一夫)、尾美としのり(深川吾朗)、津田ゆかり(神谷真理子)、岸部一徳(福島利男)、根岸季衣(立花尚子)、内藤誠(和子の父)、入江若葉(母・紀子)、上原謙(深町正治)、入江たか子(妻・たつ)、きたむらあきこ(堀川貞子)、他
1970年代後半の日本映画界に起きた最大の変化の一つに、出版会の老舗・角川書店の映画製作への進出が挙げられます。
複数のメディアを駆使した同社の宣伝手法は、日本映画に旋風を巻き起こしました。
この映画で、スクリーン・デビューした原田知世は、角川映画の新人募集で選ばれ(特別賞受賞→グランプリは渡辺典子)てテレビ・ドラマ(CX系「セーラー服と機関銃」と「ねらわれた学園」)で一躍人気を獲得、この作品により薬師丸ひろ子と並ぶ角川のトップ・スターになりました。
映画は、筒井康隆が書いた少年少女向けのジュブナイルSF小説を原作に、ある日突然時間を超える能力を身につけてしまった女子高校生の恋愛を描いています。
大林宣彦監督は、登場人物が時間を巻き戻す際に、“コマ落とし”などのテクニックを縦横に使い、8ミリ映画出身ならではの映像化を施しています。
ロケ地には、大林監督の出身地である広島県尾道市や竹原市の古い街並みが選ばれ、また、上原謙、入江たか子といった往年のスターを起用しているのも監督らしい目配りといえるでしょう。
* 札幌映画サークル選出“Best 10 Cinemas in Sapporo 1983”日本映画部門 第7位
【上映時間】
11月09日(金) 18:30〜20:14
11月10日(土) 10:30〜12:14
“日本映画名作祭2012 作品紹介その4” 『ぼくらの七日間戦争』
平成24年度優秀映画鑑賞推進事業
“日本映画名作祭2012 時代を彩るアイドルたちのみずみずしい魅力”
☆ 『 ぼ く ら の 七 日 間 戦 争 』 【1988年8月13日封切り】
1988年/角川春樹事務所/カラー/ビスタサイズ/94分
菅原比呂志(現・浩志)監督作品/原作・・・宗田理/脚本・・・前田順之介、菅原比呂志/製作・・・角川春樹/プロデューサー・・・青木勝彦/撮影・・・河崎敏/照明・・・長谷博/録音・・・辻井一郎/音楽・・・小室哲也/音楽プロデューサー・・・石川光/主題歌・・・TM Network/美術・・・小澤秀高
出演・・・宮沢りえ(中山ひとみ)、五十嵐美穂(橋口純子)、安孫子里香(堀場久美子)、菊池健一郎(菊地英治)、鍋島利匡(安永宏)、田中基(柿沼直樹)、大沢健(中尾和人)、中野慎(宇野秀明)、石川英明(天野健二)、金浜政武(日比野朗)、倉田保昭(酒井先生)、大地康夫(野沢先生)、賀来千賀子(西脇先生)、室田日出男(瀬川)、他
宗田理の同名小説の映画化。
厳しい校則に縛られ、窮屈な学校生活を強いられている中学生。今朝も遅刻しそうな生徒が走って登校していきます。校門の前には、教師が立って服装検査だ。朝礼では、校長が長々と教訓話を続けています。これでは不満は溜まるばかりだ。
無断の持ち物検査に怒った1年生の男子グループがついに無断欠席、廃工場に立てこもった。差し入れに訪れた女生徒も参加し、ほとんどキャンプのような雰囲気の中で、教師と親に対する反抗が始まった。
テレビCMで人気を集めた宮沢りえの映画デビュー作品です。
戦車が走り、機動隊が出動する大騒動も、打ち上げられる花火のような幻かもしれないと暗示する場面が印象に残ります。
監督の菅原比呂志は、カリフォルニア州立大学で映画製作と演出を学んだ後、角川映画の助監督、プロデューサーを経て、この作品で監督デビューしました。
* 札幌映画サークル選出“Best 10 Cinemas in Sapporo 1988”日本映画部門 第9位
【上映時間】
11月09日(金) 15:00〜16:34
11月10日(土) 13:00〜14:34
“日本映画名作祭2012 特別企画 菅原浩志監督トーク・イベント 「札幌から世界へ 映画青年の大志」” 菅原浩志さんのプロフィル
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【菅原監督トーク】
11月09日(金) 『ぼくらの七日間戦争』上映終了後 16:50〜17:50
11月10日(土) 『ぼくらの七日間戦争』上映終了後 14:50〜15:50
【菅原浩志さんのプロフィル】
1955年札幌市生まれ。
北海道札幌啓成高等学校卒業後、『ゴッドファーザー/The Godfather』のフランシス・フォード・コッポラ監督で有名なカリフォルニア州立大学(UCLA)に留学。
ここで、映画製作・演出を学び、クームルーデ賞(優秀賞)を受賞して卒業すると、当時日本人スタッフは珍しかったアメリカ映画界で映画・テレビに活躍、帰国後、『里見八犬伝』等のプロデューサーを務め、『ぼくらの七日間戦争』で監督デビュー。ブルーリボン賞、くまもと映画祭監督賞を受賞。“日本映画100本”の一本にも選出。
宮沢りえ、吹石一恵、平愛梨、真木よう子ら多くの新人を発掘。
近作の『ほたるの星』(2004年)は、東京国際映画祭コンペティション部門に公式参加した後、海外で上映が広がる。
2004年秋、皇室主催の園遊会に招待。
浅丘ルリ子主演の『早咲きの花』(2006年)は、東京国際映画祭、オーストラリアのシドニー映画祭で公式上映され、国内外で高く評価されている。
現在、次回作を準備中。
徳山大学客員教授、環境省ホタレンジャー審査委員
“平成24年度優秀映画鑑賞推進事業”について・・・
文化庁と東京国立近代美術館フィルムセンターでは、広く国民の皆様に優れた映画を鑑賞していただくことを目的に、平成元年度から“優秀映画鑑賞推進事業”を実施しています。
2012年(平成24年)は、昭和11年から平成5年にかけて製作された日本映画の中から映画史を代表する作品や、多くの国民に好評を博した作品を選んで各地で上映します。
映像芸術の原点としての映画の持つ素晴らしさをご理解いただき、これを機会に各地で名画鑑賞会のような組織づくりの機運が盛り上がり、スクリーンを通して映画を鑑賞する人口が増えていくことを期待します。
今年度の“優秀映画鑑賞推進事業”は、全国191会場(北海道は、札幌・千歳・滝川・帯広・厚岸の5会場)において25番組・100作品のプログラムで実施されます。