8/22 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』の上映会を開催します。 (ver. 5) 【終了しました】
2015.06.29
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【“ネット・クーポン”のお知らせ】
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札幌映画サークルは、2015年8月22日(土)、札幌プラザ2・5(地下ホール)において、スタンリー・キューブリック監督作品『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか/Dr. Strangelove Or: How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb』(1963)の上映会を開催します。
*上映終了後、札幌映画サークルの大学映研とのコラボレーション企画“たぬき映画まつり ver 0.0”を開催します。
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』
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『 博 士 の 異 常 な 愛 情
または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
/Dr. Strangelove Or: How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb』 【1964年10月06日=日本公開】
1963年/イギリス=アメリカ映画/スタンリー・キューブリック監督作品/93分/モノクロ(1:1.66)
“「博士の異常な愛情」の狂気は
最後の甘い甘い歌声の中にあった。
空を覆う巨大なキノコ雲よりも
あの蕩けるように甘いメロディが怖かった。”
監督・・・スタンリー・キューブリック/脚本・・・スタンリー・キューブリック、ピーター・ジョージ、テリー・サザーン/原作・・・ピーター・ジョージ(「破滅への二時間」)/製作・・・スタンリー・キューブリック、ヴィクター・リンドン/音楽・・・ローリー・ジョンソン/撮影・・・ギルバート・テイラー/編集・・・アンソニー・ハーヴェイ/メイクアップ・・・スチュアート・フリーボーン/プロダクションデ
ザイン・・・ケン・アダム/美術・・・ピーター・マートン/
音楽・・・ローリー・ジョンソン/主題歌“♪We'll Meet Again”(Vera Lynn)/配給・・・コロンビア映画
出演・・・ピーター・セラーズ(マンドレイク/マフリー大統領/Dr. ストレンジラブ)、ジョージ・C・スコット(バック・タージドソン将軍)、スターリング・ヘイドン(ジャック・リッパー准将)、キーナン・ウィン(バット・グアノ大佐)、スリム・ピケンズ(キング・コング少佐)、ピーター・ブル(サデスキー大使)、トレイシー・リード(ミス・スコット)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(ゾッグ少尉)、ジャック・クレリー(スタインズ)、ポール・タマリン(ゴールドバーグ少尉)、他
* 第30回ニューヨーク映画批評家協会賞・・・監督賞受賞
* AFI(American Film Institute)選出 アメリカ喜劇映画ベスト100・・・第3位
* 第37回アカデミー賞・・・作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞(すべてノミネート)
1964年の公開当時は、冷戦の真っ最中。
その米ソの対立を背景にして、偶発的な原因で核戦争が勃発し、人類滅亡の危機に至るさまをシニカルに描いたブラック・コメディ。
主要な登場人物である政府や軍の上層部は、利己的俗物や異常者として描かれ、彼らが右往左往するさまを嘲笑する風刺劇です。
スタンリー・キューブリックが監督した最後の白黒作品であり、上映時間は93分。
本作品はピーター・ジョージの「赤い警報(Red Alert)」(邦訳「破滅への二時間」)という真面目な本を原作にしていますが、キューブリックはストーリーの構成段階で、題材の観念そのものが馬鹿げたものだと思い直し、ブラック・コメディとしてアプローチし直しました。
核戦争の緊張と恐怖を皮肉を込めて描いたこの作品は、キューブリックの代表作の一本と位置づけられています。
アイロニカルな姿勢は、同時期に撮られた同テーマのシドニー・ルメットの『未知への飛行/Fail-Safe』(1964)のヒロイズムを含んだ感傷性とは一線を画しています。
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『 博 士 の 異 常 な 愛 情
または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
/Dr. Strangelove Or: How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb』
【開催日】
2015(平成27)年8月22日(土)
【会場】
札幌プラザ2・5 (旧・東宝プラザ) 地下ホール
(札幌市中央区南2条西5丁目)
【上映時間】 開場 9:45(各上映回の15分前)
1) 10:00〜11:33
2) 12:00〜13:33
3) 14:00〜15:33
4) 16:00〜17:33
* 完全入替制/自由席/満席の場合、入場をお断りする場合があります
【鑑賞料金】
前売り・一般・・・1000円 (当日 1300円)
前売り・シニア・・・1000円 (当日も)
前売り・学生・・・500円 (当日も)
札幌映画サークル会員・・・無料
【前売り券販売】
大丸藤井、道新、教文の各プレイガイドで発売中!
【札幌映画サークルで予約も受付中】
→Tel・Fax・・・011-747-7314/Eメール・・・sapporocinema@yahoo.co.jp
(ふりがなを添えたお名前、電話番号、チケット枚数を記入してください)
* 当日、会場のチケット・カウンターで料金の精算をお願いします
【主催】
札幌映画サークル
【後援】
札幌市、札幌市教育委員会
“たぬき映画まつり ver 0.0”
2015年8月22日(土) 19:00〜 (開場18:40) (『博士の異常な愛情』上映後)
一般 800円、 学生 500円
(札幌映画サークル会員・・・一般会員 500円、学生会員 無料)
札幌近郊5大学(北海道大学、藤女子大学、北星学園大学、札幌市立大学、小樽商科大学)の学生が製作委員会方式で制作した自主短編作品『春一番』をはじめとする数本の作品上映とトークイベントを開催します。
★ 世界のどこかで、突然予期しないことが起こり、戦争が始まる可能性はある。ちょっとした混乱や恐怖で、人間はとんでもない決定をくだしてしまう。どこかの基地からでも戦争は始められる。ちょっとした核兵器の取りかわしでも。
『博士の異常な愛情』は、軍司令官の突然の発狂で世界を壊滅させる偶発戦争の可能性をとりあげ、現代人の恐怖と不安を描く、キューブリックの野心作である。
キューブリックは、初期の作品『突撃/Paths Of Glory』(1957)でも軍隊内の心理的葛藤を通して、その実態をあばき、ストレートに怒りを叩きつけた。
しかし、この『博士の異常な愛情』では、その怒りを屈折させた。いわゆる“ブラック・ユーモア”である。
きわめて近い将来に予測される危機が、喜劇として捉えられているということは、それがより客観的に捉えられているということに他ならない。
そうであるからこそ、この毒にみちた喜劇性が、危機感をよりいっそう観るものに増殖させるのである。
スタンリー・キューブリック
【Stanley Kubrick/ 1928年7月26日〜1999年3月7日(満70歳没)】
< filmography >
1) 『拳闘試合の日/Day Of The Fight』(1951)
2) 『空飛ぶ牧師/Flying Padre』(1951)
3) 『海の旅人たち/The Seafarers』(1952)
4) 『恐怖と欲望/Fear And Desire』(1953)
5) 『非情の罠/Killer's Kiss』(1955)
6) 『現金に体を張れ/The Killing』(1956)
7) 『突撃/Paths Of Glory』(1957)
8) 『スパルタカス/Spartacus』(1960)
9) 『ロリータ/Lolita』(1962)
10) 『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか/Dr. Strangelove Or: How I Learned To Stop Worrying And Love The Bomb』(1964)
11) 『2001年宇宙の旅/2001: A Space Odyssey』(1968)
12) 『時計じかけのオレンジ/A Clockwork Orange』(1971)
13) 『バリー・リンドン/Barry Lyndon』(1975)
14) 『シャイニング/The Shining』(1980)
15) 『フルメタル・ジャケット/Full Metal Jacket』(1987)
16) 『アイズ ワイド シャット/Eyes Wide Shut』(1999)