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活動報告の詳細
「ひめゆり」の上映会 + 柴田昌平監督のトーク・イベントを開催します。 (ver.5) 【終了しました】
2008.06.25
【このコラムは、札幌映画サークルの旧HPから移行した文章です】


札幌映画サークルの2008年第4回目の上映会と柴田昌平監督のトーク・イベントを2008年8月23日(土)に開催します。


たくさんのご来場ありがとうございました。


今回上映する作品は・・・
13年の時をかけ、生存した女生徒22人の言葉を丹念に紡いだ長編ドキュメンタリー作品「ひめゆり」(2006年制作)です。


“『忘れたいこと』を話してくれてありがとう”


第2次世界大戦末期、沖縄では住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15歳から19歳の女学生たちも戦場動員され、献身的な看護活動の末、多くが亡くなりました。
“ひめゆり学徒隊”です。
あまりにむごい体験を経て生き延びた生徒たちの多くは、戦後長く沈黙を保っていました。


繰り返し映画やテレビ、舞台で取り上げられ、「聖なる人々、殉国美談、反戦の語り部・・・」さまざまなイメージが「ひめゆり」にはつきまとっています。私自身には重すぎるテーマでした。
しかし縁があってひめゆりの生存者の方々にお会いしてみると、私がわかったつもりになっていたのは余りに表面的なことにすぎないと気づき愕然としました。
ひめゆり学徒たちの思いと体験は、それを伝える側の気持ちが強すぎるあまり、かえって耳を傾けてもらえなかったり、断片として切り取られ伝えられることが多かったのです。
沖縄の親戚の家に泊まり込み、彼女たちの証言にじっくりと耳を傾ける日々が始まりました。果てしない記録は今も続いています。
                   ―――― 監督 柴田昌平


『ひめゆり』 * 科学文部省選定

2006年 / 日本映画 / 柴田昌平監督作品 / 130分 / 16ミリ / カラー / スタンダード / 長編ドキュメンタリー

監督・柴田昌平、プロデューサー・・・大兼久由美・小泉修吉、撮影・・・澤幡正範・一之瀬正史・川崎哲也・川口慎一郎、音声・・・吉野奈保子・翁長良・山根則行、音響効果・・・鈴木利之、音楽演奏・編曲・・・浦尾画三、制作・・・プロダクション・エイシア、共同製作・・・財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり同窓会、監修・・・ひめゆり平和祈念資料館

出演・・・ひめゆり学徒の生存者22人


“この映画は生き残った者の真実の叫びであり、亡くなった友への心の奥底からの鎮魂の思いを綴ったものです。
生存者はほとんどが80歳を越えました。
いつかは消えてなくなります。
でも何年たってもこの映画は、ひめゆりの記憶を後世に確かに語り継ぐ大事な財産になるだろうと信じています。”
                   ―――― ひめゆり学徒生存者 本村つる


この「ひめゆり」は、2008年1月にシアターキノで公開されました。


* 2007年第81回キネマ旬報ベスト10 文化映画部門第1位
* 平成19年度文化庁映画大賞(文化記録映画部門)
* 2007年日本ジャーナリスト会賞 JCJ特別賞受賞
* 2007年度日本映画ペンクラブ・ベストファイブ第1位(文化映画部門)


上映会情報
【上映日程】
  2008年8月23日(土)
  
【上映会場】
  札幌市教育文化会館小ホール
    (札幌市中央区北1条西13丁目)

【上映時間】 開場:各15分前を予定
  1) 上映 10:00〜  トーク 12:10〜
  2) トーク 13:00〜  上映 13:30〜

【鑑賞料金】
  前売り・一般 1,000円 (当日1,300円)
  シニア&Eクーポン持参者 1,000円 (当日のみ) 

主催 札幌映画サークル

* 市内有名プレイガイドで前売り券を発売中!

札幌映画サークル(Tel & Fax・・・011-747-7314)で、予約も受付中です(Eメールでも受付しています)


【「ひめゆり」公式HP】
http://www.himeyuri.info/

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