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活動報告の詳細
オペラ映画を楽しむ会 『リゴレット』上映会を開催します。 (ver. 2) 【終了しました】
2011.08.14
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札幌映画サークルは、“オペラ映画を楽しむ会”に加わり、2011年5月から、ほぼ1カ月に1本の予定で、オペラ映画の上映会を開催しています。
その第2シリーズとして、2011年9月から11月に3本のオペラ映画を上映します。

舞台映像ではありません。
荘重な教会で、由緒ある古城や街並みで、映画の名匠たちが演出・実写した“オペラ映画”。

1960〜1980年代に、これ以上は望めないほどのキャスト・スタッフの手でオペラ映画の名作が10数本生まれましたが、巨額の製作費ゆえの諸々の壁に阻まれて日本ではほとんど劇場公開されませんでした。

時を経て、これらの作品がデジタル・シネマ化され、分かりやすい日本語字幕付きで、ようやく私たちが楽しめる機会がやって来ました。

オペラに詳しくなくても、クラシックに弱い人でも、観れば神話・宗教感・中世史といった西欧文化の核心に触れ、感覚的に理解出来る、といわれています。



『 リ ゴ レ ッ ト 』
  “誰よりも、お前を愛していたのに――。”


      “パヴァロッティは永遠に・・・”


G・ヴェルディ至高の傑作悲劇を完全映画化。

L・パヴァロッティ十八番“♪女心の歌”など、豪華キャストで贈る珠玉の名曲!


『リゴレット/Rigoletto』


1982年/イタリア映画/イタリア語版(日本語字幕スーパー)/カラー/スタンダード・サイズ/116分/ステレオ/提供・ユニテル/配給・(株)T&Kテレフィルム


作曲・・・ジュゼッペ・ヴェルディ/原作・・・ビクトル・ユーゴー/監督・・・ジャン=ピエール・ポネル/指揮・・・リッカルド・シャイー/演奏・・・ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/合唱・・・ウィーン国立歌劇場合唱団

出演・・・ルチアーノ・パヴァロティ(マントヴァ公爵)テノール、イングヴァール・ヴィクセル(リゴレット)バリトン、ディタ・グルベローヴァ(ジルダ)ソプラノ、ヴィクトリア・ヴェルガーラ(エマッダレーナ)、フェルチョ・フルラネット(スパラフチーレ)、フェードラ・バルビエーリ(ジョヴァンナ)、イングヴァール・ヴィクセル(モンテローネ伯爵)


パヴァロッティ × ヴィクセル × グルベローヴァ

帝王ヴェルディの最高傑作を完全映画化。
魂のテノール、パヴァロッティが“運命の愛”を歌いぬく!


もつれ合う運命がたどりつく、衝撃の結末!


舞台は16世紀の北イタリアの都マントヴァ。
宮廷道化師のリゴレットは廷臣たちから蔑まれながらも、好色で放埓な領主マントヴァ公爵の機嫌を取る日々を送っていました。
宝物のように隠し育てた純粋な一人娘ジルダが公爵の目にとまり、弄ばれたことから、親娘の運命は狂い始めます――。


『オテロ』と並ぶジュゼッペ・ヴェルディの2大悲劇のひとつであり、イタリア・オペラを代表する傑作です。
ルチアーノ・パヴァロッティ十八番の“♪女心の歌”、オペラ史上最高の四重唱といわれる“♪美しい恋の乙女よ”など、珠玉の名曲が並ぶヴェルディ至高のオペラを、空前の豪華キャストで完全映画化!
2007年9月6日、享年71歳でこの世を去ったパヴァロッティ。今はもう観ることの出来ない若かりしパヴァロッティの歌声、姿がスクリーンに甦ります。


*主なアリア
“♪あれかこれか/Questa O Quella”(マントヴァ公爵のバッラータ…第1幕第1場)
“♪二人は同じ/Pari Siamo”(リゴレットのモノローグ…第1幕第2場)
“♪慕わしき御名/Caro Nome”(ジルダのアリア…第1幕第2場)
“♪あの娘の涙が見えるようだ/Parmi Veder Le Lagrime”(マントヴァ公爵のシェーナとアリア…第2幕)
“♪悪魔め、鬼め/Cortigiani, Vil Razza Dannata”(リゴレットのアリア…第2幕)
“♪女心の歌/La Donna E Mobile”(マントヴァ公爵のカンツォーネ…第3幕)、他


パヴァロッティ、グルベローヴァ、ヴィクセルという三つ巴の豪華キャストを得て、監督、演出家としてのポネルの手腕が最大限に発揮された傑作オペラ映画!

テ宮殿やドゥカーレ宮殿、テアトロ・ファルネーゼといった、物語の舞台であるマントヴァや、北イタリアに現存する歴史的な建物を使用して撮影が行なわれ、有名な壁画「巨人族の没落」が描かれた“巨人の間”や“馬の間”を颯爽と闊歩するパヴァロッティは、まさにマントヴァ公爵そのもの!

タイトル・ロールのリゴレットは、性格的なアクの強い役を歌えば他の追随を許さないイングヴァール・ヴィクセル。演じる役によっての変身ぶりも評価が高い彼ですが、この映画では一人二役でモンテローネ伯爵も演じており、これも必見です!

ジルダ役にはコロラトゥーラの女王、エディタ・グルベローヴァ。若き日の圧倒的で完璧な歌唱は、ジルダの決定版と言える素晴らしさです。

上映日程
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【会場】
  札幌共済ホール
    (札幌市中央区北4条西1丁目1番地 共済ビル6階)

【上映日時】 2011年9月25日(日) 開場時間・上映の各30分前
  1) 10:30〜12:26、 2) 13:30〜15:26 (2回のみの上映です)

【鑑賞料金】 チケットは時間指定ではありません
  前売り券 2300円 (当日2600円)←均一料金
  団体割引(5枚以上の事前申し込み) 2000円
  札幌映画サークル会員 2000円
  (未就学児童の入場不可)

  *大丸藤井、4丁目プラザ、道新、教文のプレイガイドで発売中!

【お問い合わせ・ご予約】
  011-252-3828 (Tel→平日10:00〜18:00)
  011-252-3848 (Fax→24時間受付)
  〒060-0031 札幌市中央区北1条東13丁目1-79 プリズム「オペラ映画」係

【主催】
  オペラ映画を楽しむ会(事務局・札幌映画サークル内)

【後援】
  札幌市、札幌市教育委員会

ルチアーノ・パヴァロッティ
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Luciano Pavarotti・・・1935/10/12 〜 2007/09/06

イタリアのモデナ生まれ。
父親はパン職人の傍ら、才能あるアマチュア・テノール歌手でもあった。同郷で同い歳の名ソプラノ歌手、ミレッラ・フレーニとは幼なじみの上、同じ乳母によって育てられた。師範学校を卒業後、声楽を学ぶ。

1961年にレッジ・エミーリアの声楽コンクールで優勝し、同年の4月29日、同地の市立劇場で『ラ・ボエーム』のロドルフォ役を唄い、オペラの初舞台を踏んだ。
パヴァロッティが世界的名声を不動のものとしたのは、1972年2月にメトロポリタン歌劇場でドニゼッティの『連隊の娘』に出演した時で、パヴァロッティはトニオ役のアリアでハイーCを9回苦もなく歌ってのけ、聴衆を熱狂させたのである。輝かしい高音を持つリリック・テノ−ルとして彼は名声を確立し、「神に祝福された声」、「キング・オブ・ハイC」という異名をとるに至った。
きらめく高音で一世を風靡する一方、パバロッティは軽やかな美しさと共に強い響きもそなえた声質を生かし、レパートリーの拡充を計画。
1970年に録音でリッカルド(ヴェルディの『仮面舞踏会』)に挑戦したのを皮切りに、より劇的な歌唱を必要とされるスピント系諸役へと進出し、評価を得た。
パバロッティがドミンゴ、カレーラスとともに開いた「三大テノール」のコンサートで演奏会やCDやビデオデープの売上げはエルビス・プレスリーやザ・ローリング・ストーンズをしのいだ。
2001年にはケネディ・センター名誉賞を受賞している。
2004年3月、69歳でメトロポリタン歌劇場において『トスカ』のカヴァラドッシ役を演じ、これを最期にオペラ上演からは引退。また、同年より、世界中を巡る引退コンサート・ツアーを開始。
2006年のトリノオリンピックの開会式では『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」を歌い、開会式の掉尾に花を添えたが、結局これがパバロッティにとって人生最期のステージとなった。
2007年9月6日、モデナの自宅にて肝不全により71歳で死去した。

“オペラ映画を楽しむ会”第3期のお知らせ
2012年から始まる“オペラ映画を楽しむ会”の第3期は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト特集です。

上映作品は、『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コシ・ファン・トゥッテ』の3本を予定しています。

開催日時・上映時間等の詳細は、今しばらくお待ちください。
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