オペラ映画を楽しむ会 『ラ・ボエーム』上映会を開催します。 (ver. 1) 【終了しました】
2011.08.12
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札幌映画サークルは、“オペラ映画を楽しむ会”に加わり、2011年5月から、ほぼ1カ月に1本の予定で、オペラ映画の上映会を開催しています。
その第2シリーズとして、2011年9月から11月に3本のオペラ映画を上映します。
舞台映像ではありません。
荘重な教会で、由緒ある古城や街並みで、映画の名匠たちが演出・実写した“オペラ映画”。
1960〜1980年代に、これ以上は望めないほどのキャスト・スタッフの手でオペラ映画の名作が10数本生まれましたが、巨額の製作費ゆえの諸々の壁に阻まれて日本ではほとんど劇場公開されませんでした。
時を経て、これらの作品がデジタル・シネマ化され、分かりやすい日本語字幕付きで、ようやく私たちが楽しめる機会がやって来ました。
オペラに詳しくなくても、クラシックに弱い人でも、観れば神話・宗教感・中世史といった西欧文化の核心に触れ、感覚的に理解出来る、といわれています。
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“あなたこそ 私の愛、私のすべて”
クリスマス・イヴの夜、素敵な恋が始まる。
“二度と取り戻すことのできない、あの、夢と恋に駆け抜けた青春の日々よ!”
『ラ・ボエーム/La Boheme』
1965年/ドイツ映画/イタリア語版(日本語字幕スーパー)/カラー/スタンダード・サイズ/103分/ステレオ/提供・ユニテル/配給・(株)T&Kテレフィルム
作曲・・・ジャコモ・プッチーニ/演出・舞台装置・・・フランコ・ゼッフィレッリ/指揮・芸術監督・・・ヘルベルト・フォン・カラヤン/演奏・・・ミラノ・スカラ座管弦楽団/合唱・・・ミラノ・スカラ座合唱団/合唱指揮・・・ロベルト・ベナーリオ
出演・・・ミレッラ・フレーニ(お針子ミミ)、ジャンニ・ライモンディ(詩人ロドルフォ)、アドリアーナ・マルティーノ(マルチェロの元恋人ムゼッタ)、ローランド・パネライ(画家マルチェロ)、ジャンニ・マッフィオ(音楽家ショナール)、イーヴォ・ヴィンコ(哲学者コルリーネ)、カルロ・バディオリ(家主ブノア)、他
1830年代の芸術の都パリ。
学生街カルティエ・ラタンに集う4人の若き芸術家たちと美しい2人の娘たちが織りなす恋と友情の青春賛歌
クリスマス・イヴの夜、屋根裏部屋に下宿している詩人ロドルフォは、部屋にロウソクの火を借りに来た階下のお針子ミミとたちまち恋に落ちてしまいます。
しかし、悲しいことにミミは結核を患っています。
「この貧しい俺にはミミを救えない」
燃えるような恋にありながらも、2人は泣く泣く別れることに・・・。
しかし、離れ離れになったミミにとって、ロドルフォの優しさが唯一の救いでした。
ついに死期を悟った彼女は、屋根裏部屋に戻ります。
そして、ロドルフォの大きな胸の中で彼女は静かに息絶えます。
イタリアオペラ界の伝説のスーパースター、ミレッラ・フレーニ&ジャンニ・ライモンディが青春の切ない美しさを歌いあげます!
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【会場】
札幌共済ホール
(札幌市中央区北4条西1丁目1番地 共済ビル6階)
【上映日時】 2011年11月23日(水・祝) 開場時間・上映の各30分前
1) 10:30〜12:13、 2) 13:30〜15:13 (2回のみの上映です)
【鑑賞料金】 チケットは時間指定ではありません
前売り券 2300円 (当日2600円)←均一料金
団体割引(5枚以上の事前申し込み) 2000円
札幌映画サークル会員 2000円
(未就学児童の入場不可)
*大丸藤井、4丁目プラザ、道新、教文のプレイガイドで発売中!
【お問い合わせ・ご予約】
011-252-3828 (Tel→平日10:00〜18:00)
011-252-3848 (Fax→24時間受付)
〒060-0031 札幌市中央区北1条東13丁目1-79 プリズム「オペラ映画」係
【主催】
オペラ映画を楽しむ会(事務局・札幌映画サークル内)
【後援】
札幌市、札幌市教育委員会
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Mirella Freni
1935年、イタリアのモデナ生まれ。
労働階級の家庭に生まれ、彼女の母はルチアーノ・パバロッティの母親と同じタバコ工場で働いており、同じ乳母の乳で育った。
彼女は音楽的才能に恵まれ、10歳でラジオ局の主催したコンクールで『ある晴れた日に』(プッチーニの『蝶々夫人』)を歌い優勝した。
しかし著名なテノール歌手ベニャミーノ・ジーリは、このまま歌手として歌い続けると早晩喉を痛める危険性があると警告し、もう少し歳をとるまで歌うのを中止したほうがよいと助言した。
彼女はこれに従い、17歳までステージで歌わなかった。
ボローニャで名教師カンポガリアーに師事し、1955年に生地でデビューした。1957年のヴィオッティ・コンクールに優勝して次第に認められ、1961年からミラノ・スカラ座を中心に活躍している現代を代表するプリマ・ドンナ。
1963年にスカラ座でのカラヤン指揮、ゼフィレッリ演出の『ラ・ボエーム』のミミで大成功をおさめて世界中から注目され、以後、イタリアを代表する名ソプラノとして幅広いレパートリーで世界的に活躍している。彼女のレパートリーは役40ほどの役柄からなり、主にヴェルディとプッチーニを中心にしている。
1990年、回想録『わが愛しき劇場』を書いた。同年、イタリア共和国十字騎賞を受け、1993年にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章を受賞した。
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Gianni Raimondi
1923年4月13日生まれ。
輝かしい高音を響かせる代表的なイタリアのリリコ・テノーレ。
ボローニャに生まれ、マントヴァで声楽を学ぶ。
1947年、故郷近くのブドリオの地方劇場にてヴェルディの『リゴレット』のマントヴァ公爵役でデビュー。
1956年には、ミラノ・スカラ座にデビュー。
1957年にはウィーン国立歌劇場でヘルベルト・フォン・カラヤンの下、プッチーニ『ラ・ボエーム』のロドルフォ役を歌う。
主たる活躍場所はスカラ座で、総出演回数は200回を越え、うち名誉とされるシーズン初日の出演もシーズンを数えるなど1960年代から70年代前半のスカラ座を代表するテノール歌手として君臨した。
1970年代後半には引退、80歳を越えた現在でも声楽教師として後進の指導に当たっている。
2012年から始まる“オペラ映画を楽しむ会”の第3期は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト特集です。
上映作品は、『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コシ・ファン・トゥッテ』の3本を予定しています。
開催日時・上映時間等の詳細は、今しばらくお待ちください。